サルスベリ(百日紅)の開花時期や特徴について

sarusuberi 花図鑑
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サルスベリは、古くから庭木や街路樹として親しまれていて、鮮やかな色の花を咲かせる、夏から秋にかけて風景に彩りを添えてくれる植物です。

サルスベリの特徴や種類、花言葉などについて紹介します。

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特徴

科名/属名ミソハギ科 サルスベリ属
英語名Crape myrtle
開花期6月~10月
赤、白、ピンク、紫
原産地中国南部
おすすめの環境日当たりや水はけのよい場所
その他の特徴「百日紅(サルスベリ/ヒャクジツコウ)」という名前の通り、約100日間もの長期間に
渡り、開花した日に萎んでしまう(一日花)を、同じ房の中で次から次と咲かせる
花弁がフリルのように縮れている
分厚く艶やかな緑色の葉は、秋に紅葉して、冬は落葉する
葉は、2枚の葉が右側に付いたら、次は2枚の葉が左側に付く、二対互生(にたいごせい)1
という珍しい付き方をする
(葉の付き方がミカン科のコクサギと同じため、「コクサギ型」とも呼ばれている)
サルスベリの樹皮は、薄さ2㎜ほどザラザラしていて剥がれ易く、一皮むけると
木登り上手のサルでも滑ってしまうほど、が滑らかでスベスベしている様子が名前の
由来になった
耐暑性、耐寒性に強い
剪定は、年に1度、落葉中の11~3月頃に行うとよい
サルスベリの木材は、硬質で重く、耐久性が高いことから、線路の枕木など土木用途に
利用されたり、けん玉やコマといった玩具の材料として使われている
栽培のコツ庭植えは、植え付けてから1年ほどは水やりをして、根付いてきたら水やりはほとんど不要
鉢植えは、土の表面が乾いてきたらたっぷりと水やりをする
sarusuberi
サルスベリ
sarusuberi mi
サルスベリの実と紅葉した葉
sarusuberi miki
サルスベリの滑らかな感触の幹

花言葉

花言葉は、「雄弁」、「愛嬌」、「不用意」、「あなたを信じる」です。

種類

サルスベリにはいくつか種類がありますが、主な品種について紹介します。

サルスベリ原種(Lagerstroemia indica)

樹高は2~10m。花径は6cmほど。花色は赤紫色、白色、ピンク色。

10~11月頃に、直径7mmほどの実がなる。

種子は6〜8mmで、上部には翼があり、風で飛散する。

花期は7〜10月。

カントリーレッド

樹高は7mほど。花色は赤色。

幹がまっすぐ育ち、枝が横に広がりにくい品種。

花期は7〜9月。

sarusuberi countryred
カントリーレッド

ブラックパール

樹高は2~3mほど。

従来のサルスベリに比べて樹形がコンパクトで葉が黒に近い紫色。

花色は赤色、白色、ピンク色。

黒味を帯びて艶がある葉と鮮やかな花色のコントラストが魅力の品種。

花期は7〜10月。

ブラックパール

ペパーミントレース

樹高は60~70cmほど。

花色は、花の中央部分が赤色または濃いピンク色で、白い縁取りがある。

若木のうちから花が咲き、実がつく「一才性」という性質をもつ。

別名は「夏祭り」と呼ばれている。

花期は6〜9月。

チカソー

サルスベリの矮性種(樹高が大きくならない品種)。

樹高は30~40cm。花色はピンク色。

樹高が低く、管理がしやすいことから、公園や公共施設などでグランドカバーとして植えらることが多い。

花期は7〜9月。

サルスベリは、暑い季節に鮮やかな花を咲かせて、道行く人々の目を楽しませてくれます。

街路樹になるような大きな種類から、庭などで鉢植えで栽培できる矮小種まで、様々な品種があるので、自分で育ててみたり、街中や公園で次々に咲く花々を堪能したりするのも楽しいですね。

  1. 互生とは … 1本の茎や枝に葉が1枚ずつ互い違いにつくこと「二対互生」は、右に2枚つき、次は左に2枚つくという片側に2枚ずつ葉がつく互生のこと ↩︎