チューリップの品種と特徴

Tulip 花図鑑
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チューリップといえば、幼いころによく歌ったあの童謡が浮かんできます。観光地で見かけるたくさんのチューリップが整然と植えられた華やかな風景には圧倒されます。そんなチューリップの品種や特徴について紹介します。

特徴

科名ユリ科
英語名Tulip
生育サイクル多年草
開花期3月~5月
赤、白、黄、ピンク、オレンジ、紫、緑、黒、複色
原産地トルコ、中央アジア
おすすめの環境日なたで水はけと風通しのいい土壌を好む
その他の特徴見た目の愛らしさに反して全草(球根、茎、葉、花)に有害な成分が含まれていて、特に
球根には注意が必要
触れると皮膚炎を起こす場合があり、食べると発汗、嘔吐、呼吸困難などが生じることが
ある
園芸作業の際は手袋を着用したほうが安心
ペットを飼っている場合は、ペットが誤食しないよう注意する必要がある
栽培のコツ庭植えでは植えつけ時に水やりをした後はほとんど水やりの必要はない
鉢植えでは土の表面がよく乾いたときにたっぷりと水やりをする

花言葉

全体の花言葉と花の色ごとの花言葉があります。

全体思いやり
愛の告白、真実の愛
失われた愛
望みのない恋
ピンク愛の芽生え、誠実な愛
オレンジ照れ屋
不滅の愛
美しい目
私を忘れて

さらに、本数ごとの花言葉も紹介します。

1本あなたが運命の人
3本愛している
4本一生愛し続ける
6本あなたに夢中
8本思いやりに感謝
9本いつも一緒にいよう
11本最愛
12本恋人になって
15本ごめんなさい
16本不安な愛
17本絶望の愛
40本永遠の愛を誓う
50本永遠
99本永遠の愛
108本結婚してください

種類

チューリップの品種は、1981年に「オランダ王立球根生産者協会」により制定された分類法が世界的に主流で開花時期により、早生(3月下旬~4月中旬)、中生(4月中旬~4月下旬)、晩生(4月下旬~5月上旬)、原種の4つに大別されています。

早生(開花時期:3月下旬~4月中旬)

春の早い時期から咲き始める品種で2種類に分類される。

一重早咲き

花色は鮮明で小輪が多い。草丈は低い。

八重早咲き

一重の突然変異で八重化。草丈は低いものが多い。

中生(開花時期:4月中旬~4月下旬)

花色が豊富で、チューリップの主要な品種が多く含まれている。

トライアンフ

一重早咲きと一重晩咲き品種の交配から育成され、品種数が多い。開花期は4月下旬。花色が豊富で覆輪の品種も多い。草丈は高い。

ストロングゴールド

ダーウィン・ハイブリッド

一重晩咲きと原種の「フォステリアナ」を交配した、比較的新しい品種。花色は赤と黄が多く、一重晩咲き品種の草丈の高さと茎や葉の強さに、原種の早咲き性と花色の鮮やかさを組み合わせた特徴をもつ。

オックスフォード

晩生(開花時期:4月下旬~5月上旬)

花色や花型が豊富で、7種類に分類される。

一重晩咲き

草丈が高く、姿が良いため切花としても使われることが多い。

ユリ咲き

ユリの花のように、花弁の先が細くなり反り返って咲く。

バレリーナ

フリンジ咲き

新しい品種に多く、花弁の縁に細かな切れ込みが入っている。

ビリデフローラ

花弁の中央が緑色をしていて、グリーンチューリップとも呼ばれる。

レンブラント

花色は黄や白、赤地に、褐色や紫色をしたモザイク状の絞り模様が入る品種で、品種の数としては極めて少ない。

レムズフェイバリット

パーロット咲き

花弁に深い切れ込みが入り、ねじれている様子が特徴の品種。見た目がオウムのとさかのように見えるため名づけられた。

八重遅咲き

一重遅咲きの突然変異種で、花色が豊富。ボタンのような八重の花を咲かせる。

アンジェリケ

原種

カウフマニアナ

中央アジア原産で、チューリップの中で最も早く花を咲かせる。草丈は低く、花色は複色が多い。

フォステリアナ

中央アジア原産で、草丈は高いものから低いものまでさまざまある。花と葉が大きく、病気への抵抗力が強いことが特徴。

グレイギー

中央アジア原産で、花は大きく、葉に紫色の斑点が入るのが特徴。

その他の野生種

カウフマニアナ、フォステリアナ、グレイギー以外で、それらの自然交雑種や園芸化が進んでいない野生種。

Tulip8

チューリップには定番のイメージとはひと味違う種類や、一見するとチューリップとは思えない姿の種類もあります。咲く時期にあわせて様々な特徴をもつチューリップを育ててみるもの楽しいですね。