ポメラニアンの美しい被毛を保つための秘訣とは?

Pomeranian 動物図鑑
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小さく丸い体が可愛らしく、活発に動き回るポメラニアンのその美しい被毛について、歴史や飼い方と合わせて紹介します。

特徴

正式名称ポメラニアン
英語名Pomeranian
分類食肉目 イヌ科
原産国ドイツ
サイズ小型犬
体高18cm~22cm
体重1.8kg~2.3kg
性格活発、明るい、好奇心旺盛、警戒心が強い
チャームポイントたっぷりとフワフワな被毛をまとった丸いシルエット、つぶらな瞳

歴史

  • 先祖はロシア北部のシベリア地方に住む遊牧民族のサモエド族に飼われ、狩猟犬やソリ犬として活躍していたサモエドとされている
  • ドイツとポーランドにまたがるポメラニア地方で、サモエドから生まれたジャーマン・スピッツという犬種を愛玩犬として小型化して、ポメラニアンが誕生した
  • 見た目の愛らしさからビクトリア女王の目にとまり、寵愛を受けた。女王のもとで品種改良が重ねられ、さらに小型化した様々な毛色のポメラニアンが誕生した。
  • ドッグショーでヴィクトリア女王のポメラニアンが優勝したことで人気が一気に広まった

毛色

ジャパンケネルクラブが示すポメラニアンの公認カラーは全部で13色で、その他にも様々な毛色があります。代表的な毛色をいくつか紹介します。

レッドオレンジよりも赤みが強い毛色
ホワイト純白の毛色
祖先であるサモエドの毛色が基となった最も古くからある毛色
ブラック黒一色の毛色、とても珍しい
オレンジポメラニアンを代表する毛色
クリームベージュに近い毛色
ブラウン茶色の毛色
ブラック&タン黒を基調にして褐色の毛色が入る
チョコレートブラウンより少し薄めの毛色
パーティーカラー複数の色が混ざりあった毛色
マール大理石のようなまだら模様をした毛色
Pomeranian-White
ホワイト
Pomeranian-black
ブラック
Pomeranian-orange
オレンジ
Pomeranian-black&tan
ブラック&タン

被毛のお手入れ方法

  • 被毛はオーバーコートと呼ばれる皮膚を保護する太い毛とアンダーコートと呼ばれる体温調節のための細い毛を併せ持つダブルコートのため、毛量が多くて毛玉ができやすいのでブラッシングを毎日行う。ブラッシングは一度に強くせずに数回に分けて優しく行う。
  • シャンプーは月に1,2回くらい行う。頻度が高すぎると必要な皮脂まで取り除いてしまい皮膚トラブルを起こしやすくなるため注意する。
  • ポメラニアンには猿期という、生後4~8か月頃に訪れる換毛期がある。その時期は全身の毛がかなり抜けてしまい、お猿さんのように見えることから呼ばれているが、猿期でもブラッシングを行っても問題ない
  • 自宅でシャンプーをする際は皮膚トラブルにならないようにしっかりと洗い流して、毛が生乾きにならないようにする
  • ポメラニアンの被毛は一定の長さ以上に伸びないため、必ずしもカットが必要というわけではない。切りすぎると再び生えるまで時間がかかり、毛の本来の役割をはたせず皮膚トラブルの原因になるため、暑さ対策でサマーカットなどをする際は注意が必要。

カットの種類

スタンダードカット必要以上に手を加えず、お手入れしやすくなる程度に全体的にカットする
長めに毛を残すのでフワフワした印象になる
柴犬カット柴犬のようなイメージで首回りや全体の毛をスッキリと短めにカットする
テディベアカット全体の毛を短めにカットして顔周りを大きめに丸く、耳は小さめに丸くカットする
たぬきカット顔と胴の境目はなく、首まわりの毛を多めに残してそのまま全体を丸く繋げてカット
する
チャウチャウカット全体の毛を短めにカットして顔周りはボリュームを持たせ丸くカットする
ライオンカット全体の毛を短めにカットして胸まわりとしっぽの先の毛を長めに残してカットする
サマーカット全体の毛短めにカットする
余分な毛がないので洋服を着せやす
切りすぎると皮膚を守る機能が弱くなり、皮膚病や脱毛症などの原因になるので注意が
必要
桃尻カットお尻周りの毛を桃のように丸く短くカットする
アザラシカット顔との境目はなく、全体が真ん丸になるようカットする
部分カット耳やお尻まわり、目や口のまわりなどを適切な長さにするため部分的にカットする
見た目をあまり変えずに日頃のお手入れを容易にするために行う

飼い方

  • 被毛のお手入れは上記の内容で行い、涙やけができやすいので目ヤニやあふれ出た涙は、湿らせたコットンなどでふき取り清潔に保つようにする
  • 歯磨きは毎日行うのが理想
  • 遊ぶことや運動が大好きな犬種なので室内遊びや散歩などを毎日行うようにする
  • 寒さに強いが、乾燥や高温多湿に弱いため、室内は適度な室温や湿度に保つ必要がある
  • 骨や関節が弱いため、生活空間にはマットやカーペットなどの滑りにくい床材を敷くとよい
  • 警戒心が強く、興奮したときには吠えやすい性質なので、子犬の頃からさまざまな物事に慣れさせて無駄吠えをしないようにトレーニングしておくとよい

街中でお散歩中のポメラニアンを見かけるとそのつぶらな瞳やフワフワな被毛に癒されて幸せな気分になります。

手軽に連れて運べるので、もし一緒に旅行に連れて行ったら、きっと楽しい思い出をたくさん作れますね。