ラナンキュラスは、春先になるとたくさんの花弁をもつ花を咲かせて、風景に彩りを添えてくれます。
ラナンキュラスの特徴や花言葉、種類について紹介します。
特徴
| 科名/属名 | キンポウゲ科 キンポウゲ属 |
| 英語名 | Ranunculus Persian buttercup |
| 生育サイクル | 多年草 |
| 開花期 | 3月~5月 |
| 色 | 赤、白、黄、緑、紫、ピンク、オレンジ、複色 |
| 原産地 | ヨーロッパ、西アジア |
| おすすめの環境 | 日当たりと水はけの良い場所 |
| その他の特徴 | 球根植物 生育適温は15℃前後で、暑さには非常に弱い カエルが住むような湿地に自生する種類が多いことや、葉の形がカエルの足に似ていること から、ラテン語の「rana(カエル)」 が名前の由来になっている 早春から春にかけて切り花や庭植え、鉢植え用の花として出回っている 全草(花、茎、葉、球根)に「プロトアネモニン」という有害な成分が含まれている 人間やペット(犬、猫)が誤食すると、嘔吐、下痢、胃腸炎、呼吸困難、心臓麻痺などの中毒 症状を引き起こす恐れがある 茎を切った際に出てくる液体に触れると、皮膚炎や水疱を引き起こしてしまうため、お手入れ する際は手袋を着用したほうがいい 別名は「ハナキンポウゲ(花金鳳花)」と呼ばれている |
| 栽培のコツ | 庭植え、鉢植え共に、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをする 多湿を嫌うため、特に成長が緩やかな冬場は、根腐れに注意して水を与えすぎないほうがよい 水やりの際は、花や葉に直接水がかからないように注意する 寒さにはあまり強くないため、冬場は霜の当たらない場所に移動させたり、土の表面を藁など で覆うマルチングをしたりするとよい 室内に移動させる場合は、日当たりがよく乾燥気味で、ある程度寒気にも当てられる場所の ほうが花芽が付き易い |
花言葉
全体の花言葉と花の色ごとの花言葉があります。
| 全体 | 晴れやかな魅力、とても魅力的、光輝を放つ |
| 赤 | あなたは魅力に満ちている |
| 白 | 純潔 |
| 黄 | 優しい心 |
| 緑 | お祝い、落ち着いた魅力、安らぎ |
| 紫 | 幸福 |
| ピンク | 飾らない美しさ |
| オレンジ | 秘密主義 |
種類
ラナンキュラスには500種以上の園芸品種があり、毎年続々と新たな品種が作られています。
ラナンキュラスの原種は400種類以上ありますが、園芸用として流通しているラナンキュラスの原種は、そのうちの1つである「ラナンキュラス・アシアティクス」を中心にして長い年月をかけて品種改良されてきたものです。
ラナンキュラスの代表的な種類を紹介します。
ラナンキュラス・アシアティクス(園芸用ラナンキュラスの原種)
ヨーロッパやトルコ、シリア、イランなどに分布している。
草丈は30~50cm。花色は赤色、白色、黄色、ピンク色、オレンジ色。
花弁は5枚で一重咲き。
この種から様々な園芸品種が生み出されている。
ラナンキュラス・アクリス(野生種)
ヨーロッパやアラスカ、グリーンランド原産。現在は世界各地の草地などで帰化している。
草丈は30~90cm。花色は黄色。
花期は5~9月。

ラナンキュラス・フラムラ(野生種)
ヨーロッパや西シベリア、北米などが原産。北半球の広い地域に分布している。
草丈は10~60cm。花色は黄色。
花期は6~7月。
別名は「マツバキンポウゲ(松葉金鳳花)」と呼ばれている。

園芸品種
ラナンキュラス・アシアティクスから作出された園芸品種を紹介します。
ラナンキュラスの園芸品種は、咲き方などの特徴により、「シリーズ」として分類されています。
ラナンキュラス・ポンポンシリーズ
イタリアのビアンケリ社で開発された品種。
草丈は30~50cm。
花色は赤色、黄色、ピンク色、複色などで、単色より複色が多い傾向がある。
茎がしっかりしていて、フリルのような花弁が重なり、丸みのある花姿が特徴。
花持ちが良く、切り花に向いている。
代表的な品種名は、「ハーマイオニー」。

ラナンキュラス・ラックスシリーズ
宮崎県にある「綾園芸」で作出された。
草丈は50~60cm。
花色は黄色、ピンク色、オレンジ色など。
スプレー咲きの品種で、1本の茎にいくつもの花がつく。
日光を浴びるとキラキラと輝く、光沢のある花弁が特徴。
花期は3~5月。
耐寒性、耐暑性が高く、庭植えに向いている。
代表的な品種名は、「アリアドネ」、「ミネルバ」など。

ラナンキュラス・シャルロットシリーズ
イタリアのビアンケリ社で開発された品種。
草丈は30~50cm。
花色は赤色、白色、黄色、ピンク色など。淡色のものが多い。
花弁の縁が波打っていて、花芯が黒いのが特徴。
アネモネ咲きの大輪種。
一般的なラナンキュラスとは異なる、個性的な雰囲気をもつ花姿であるため、「変わり咲きラナンキュラスの女王」と呼ばれている。
花期は12~4月。切り花に向いている。
シャルロットシリーズでは品種名が色別に分類されている。
代表的な品種名は、「シャルロット・ホワイト」、「シャルロット・ピンク」、「シャルロット・ローズ」など。
ラナンキュラス・モロッコシリーズ
イタリアのビアンケリ社で開発された品種。
草丈は30~50cm。
花色は赤色、茶色、緑色、ピンク色、複色などで、深みを帯びた色が多い。
花芯が大きくて黒いのが特徴。
花弁はやや縮れているものや、光沢があるものなどがあり、花弁の数も様々で個性豊か。
花期は12~4月。切り花に向いている。
代表的な品種名は、「セティ」、「タンタン」、「イドリス」など。

ラナンキュラスは、いろいろな品種があり、咲き方や花色などにより、華やかさやモダンな雰囲気など、花のもつ印象はガラリと変わります。
取り扱いには注意が必要ですが、庭植えや鉢植え、切り花などでラナンキュラスの様々な魅力を楽しんでみるのはいかがでしょうか。