砂漠の妖精「グンディ」の特徴と生態

Common gundi 動物図鑑
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「グンディ」という動物をご存知ですか?

あまり聞き馴染みのない、グンディの特徴や生態を紹介します。

特徴

正式名称グンディ
英語名Common gundi
分類齧歯目(げっしもく) グンディ科
原産国アフリカ
体長20cm~30cm
体重300g
性格おとなしい神経質
その他の特徴グンディは、2019年に埼玉県こども動物自然公園で日本初の飼育や展示が行われた
雄1匹と雌数匹からなる群れで暮らしていて、昼行性で社会性があり、群れには階級が
ある
グンディとは、アラビア語で「警護人」の意味で、岩場で周囲を警戒する様子からその
名がついた
北アフリカでは食料として、狩りの対象だった
個体同志が身を寄せあっている様子は、コミュニケーションの一環とされている
後ろ足には硬い毛が生えていて、その硬い毛は毛づくろいをする際にくしのようにして
使い、岩場を登る時にも役立つ
手足は短く、指には鋭い爪が生えていて、この爪も岩場を登る際に役立つ
チャームポイント丸い体、平たく丸い大きな耳、仲間で身を寄せ合う姿

生態

グンディは、北アフリカの砂漠の岩場に生息していて、その愛らしい姿から「砂漠の妖精」といわれています。見た目はモルモットに似ていますが、ヤマアラシの仲間に近い、原始的な「げっ歯類」です。

グンディ

何を食べる?

グンディは草食動物で、植物の果実や葉や花、茎、種子などを食べる。生息地である砂漠での水分補給は、おそらく食べ物から水分を摂取しているのではないかといわれている。

臭いに敏感

グンディの仲間同士のコミュニケーションは、体を寄せ合う行動以外に、鼻と鼻を近づける行動も見られるが、これは互いの臭いを確認しあっているといわれている。グンディは土に体を擦りつけたり、尿をしたりして、土に臭いをつけて縄張りを示す習性がある。臭いに敏感なため、人間に触れられた個体が異なる臭いとみなされ、仲間から攻撃されることもある。このようにグンディには神経質な一面がある。

特殊な進化

グンディは、天敵から身を守るため、また砂漠の暑さから逃れるために、肋骨を開いて体を平たくして岩場の狭い隙間に入り込むことができる。過酷な砂漠で生き抜くために進化した結果、こうした特徴をもつようになった。生息地ではグンディが岩の隙間で休む姿がよく見られる。

耳がいい

平らで丸い耳は動かせないが、周囲の音を聞き取りやすく、岩場を移動する際に邪魔にならないようになっている。

Common gundi3
体を寄せ合うグンディたち

グンディは、柔らかくて丸い体を寄せあう姿がなんとも可愛らしく、見る人に癒しを与える存在です。展示されている動物園は数少ないですが、機会があれば実際に会いに行ってみてはいかがでしょうか。