ケイトウは、夏から秋にかけて鮮やかな花色で風景を明るくしてくれます。
ケイトウの特徴や種類、花言葉について紹介します。
特徴
科名/属名 | ヒユ科 ケイトウ属(セロシア属) |
英語名 | Plumed cockscomb |
生育サイクル | 一年草 |
開花期 | 6月~11月 |
色 | 赤、黄、緑、紫、ピンク、オレンジ |
原産地 | アジア、アフリカ、アメリカ |
おすすめの環境 | 日当たりや風通し、水はけのよい場所 |
その他の特徴 | 花姿がニワトリのトサカにいていることから「鶏頭(ケイトウ)」と呼ばれるようになった 成長が早くて丈夫で育て易く、開花期間が長い 寒さには弱いが、暑さには強い 切り花や花束、フラワーアレンジメント、ドライフラワーなどに多く使われる 花弁に見える部分は、茎が変形した花穂であると考えられていて、本当の花は茎の基部近く にたくさんついている |
栽培のコツ | 庭植え、鉢植え共に土の表面が乾いたらたっぷりと水を与える 過湿にも気を付ける 花や葉に水がかからないようにして、株元に水やりをするとよい |


花言葉
全体の花言葉と花の色ごとの花言葉があります。
全体 | おしゃれ、風変わり、気取り屋、個性 |
赤 | 色褪せぬ恋、情愛 |
黄 | 個性、ユーモア |
緑 | 調和、再生、幸福の再来、おもむくままに |
ピンク | 愛情、感謝 |
オレンジ | 家族思い、友情、希望 |
種類
ケイトウは、約60種類以上あるといわれていて、花穂の形により5つのグループに分類されています。
トサカ系
ケイトウの名前の由来となった品種。
草丈は約15cm。花色は赤色、黄色、緑色、ピンク色。花期は6~10月頃。
花穂がニワトリのトサカのように扇状に広がるのが特徴。
園芸品種に「ボンベイ」、「トレアドール」、「サカタプライド」などがある。

久留米ゲイトウ系
草丈は約15cm。花色は赤色、黄色、ピンク色。花期は6~10月頃。
戦後に福岡県久留米市で、トサカ系のケイトウを切り花用に品種改良したもの。
トサカ系より花穂にボリューム感があり、細かいひだが折り重なるようにして球状になっている。
ビロードのような質感で高級感があり、上品な印象をもつ。
園芸品種に「アーリーローズ」、「オレンジクイーン」、「フィジーラブ」などがある。

ウモウゲイトウ(プルモーサ)系
草丈は約15~80cm。花色は赤色、黄色、ピンク色、オレンジ色。花期は7~11月頃。
花穂が円錐状で、羽毛のように柔らかく、フサフサしているのが特徴。
別名は「フサゲイトウ」と呼ばれている。
園芸品種に「センチュリー」、「きもの」、「キャッスル」などがある。

ヤリゲイトウ(キルドシー)系
草丈は約30~120cm。花色は赤色、黄色、紫色、オレンジ色。花期は7~11月頃。
花穂が槍の穂先のような形状をしているのが特徴。
園芸品種に「八千代」がある。

ノゲイトウ系
原種に近い品種。
草丈は100cmほど。花色は赤色、白色、ピンク色。花期は7~10月頃。
別名は「セロシア」と呼ばれている。園芸店などではケイトウではなく、“セロシア”として流通していることが多い。
茎の先が枝分かれしていて、たくさんの細い円錐状の花穂をつける。葉が細い。
全体的にカサカサと乾燥しているため、ドライフラワーに向いている。
園芸品種に「ピア」、「ホルン」、「キャンドル」などがある。

同じケイトウの種類でも、様々な花姿があります。

ケイトウは、花色もバリエーションがあり、好みに合わせて花壇に植えたり、花束やドライフラワーにして部屋を飾ったりしてみるのも楽しいですね。