タンポポは、日本全国に分布していて、道端や野原などでよく見かける植物で、花冠を作って遊んだり、食用に使われたりしています。
タンポポの種類や特徴、花言葉などについて紹介します。
特徴
科名/属名 | キク科 タンポポ属 |
英語名 | Dandelion |
生育サイクル | 多年草 |
開花期 | 3月~5月 |
色 | 白、黄、オレンジ |
原産地 | ヨーロッパ |
おすすめの環境 | 日当たりの良い場所 |
その他の特徴 | 葉はギザギザした切れ込みが入っている 開花期間は約5日で、花後14日ほどで綿毛になる 根は長く、約50cm以上ある 茎を切ると白い液体が出てくる 花後には、綿毛のついた種子を風に乗せて飛ばす |
栽培のコツ | 庭植えは、雨水のみで成長するが、乾燥する日が続くようであれば水やりをする 鉢植えは、土が乾いてきたら水やりをする |


花言葉
全体の花言葉と花の色ごとの花言葉があります。また、タンポポには綿毛の花言葉もあります。
全体 | 幸せ、愛の神託、神託、真心の愛 |
黄 | 愛の神託、真心の愛 |
白 | 私を探して |
オレンジ | 眼力 |
綿毛 | 別離 |
種類
タンポポは、「ニホンタンポポ」と「セイヨウタンポポ」の大きく2種類に分けられています。
ニホンタンポポとセイヨウタンポポは、花の付け根にある萼(ガク)の向きによって見分けられます。
タンポポの主な品種を紹介します。
ニホンタンポポ
在来種のタンポポ。種子が大きくて数が少ない。ミツバチや蝶などの虫の受粉によって種子が作られる。
萼が上向きになっている。開花時期は春。


カントウタンポポ
ニホンタンポポの代表的な品種で、関東から中部地方に分布している。
カンサイタンポポ
関西地方を中心に分布している。
シロバナタンポポ
日本の固有種。花色は白色。

セイヨウタンポポ
外来種のタンポポ。種子は小さいが数が多い。受粉は不要で、自分だけで種子が作れるため、繁殖力が強い。
萼が反り返って下を向いている。開花時期は一年中発芽するため、春以外でも咲く。

セイヨウタンポポ
ヨーロッパ原産の品種。

アカミタンポポ
ヨーロッパ原産の品種。見た目はセイヨウタンポポと同じだが、種子の部分が赤色をしている。
タンポポの活用方法
タンポポは、古くから食用として利用されています。
ヨーロッパの一部の地域では、ハーブとしてサラダに入れて食べられています。
また、「蒲公英(ほこうえい)」と呼ばれる開花前のたんぽぽを乾燥させた漢方薬もあります。
他にも、天ぷらや和え物、炒め物にして食されたり、タンポポコーヒーやタンポポ茶など、カフェインレスの健康飲料として飲まれたりしています。



タンポポは、普段から様々な場所で目にすることが出来る身近な植物ですが、実は種類がいろいろあり、観賞するだけではなく、食べることも出来る実用的な面もあります。
アスファルトの道端に根を張り、大きな葉を広げて咲くタンポポのように、強かに生きていけたら素敵ですね。