シクラメンの育て方とお手入れ方法

Cyclamen 花図鑑
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肌寒い季節になると花屋の店頭に並べられ、クリスマスや正月に彩りを与えてくれるシクラメンについて紹介します。

特徴

科名サクラソウ科
英語名Cyclamen
生育サイクル多年草
開花期10月~3月
赤、白、ピンク、黄、紫、複色
原産地地中海沿岸
その他の特徴大きく分けると耐寒性がなく主に室内で育てる「シクラメン」と、毎年のように品種改良され
耐寒性があり冬の屋外でも育つ「ガーデンシクラメン」がある
別名は「豚の饅頭(ブタノマンジュウ)、「篝火花(カガリビバナ)と呼ばれている
葉と同じ数だけ花が咲くといわれている
おすすめの環境日当りと水はけが良く、適度に涼しい土壌を好む
「シクラメン」:冬は日当りのいい窓辺(夜間は気温が下がるので、夜間のみ置き場所を移動
する工夫が必要)、春は日当りのいい屋外で雨に濡れない場所(気温が10℃以下の場合は室内へ
移す)、秋は屋外の雨に濡れない風通しのよい明るい日陰(気温が5~10℃の場合は室内へ移す)
がおすすめ
「ガーデンシクラメン」:秋になって涼しいと感じる気温になったときが植え時で、直接霜に

当たるのを避けて木の下や軒下などに植えるとよい(耐寒温度は-5℃程度)
栽培のコツ土がしっかりと乾いたら、たっぷりと水を与える
カビの発生を予防するため、水やりをする際は花や葉ではなく株元に水をかけて風通しを
よくして、枯れてきた葉や花は根元から摘み取っておく
高温で湿度の高い6〜8月頃はシクラメンの休眠時期にあたる
この時期に休眠させる場合は日陰へ移し一切水やりはしない、休眠させない場合は土が乾いた
たっぷりと水やりをする
Cyclamen2
Cyclamen3
ピンク
Cyclamen4
Cyclamen5
複色
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花言葉

全体の花言葉と花の色ごとの花言葉があります。

全体遠慮、気後れ、内気、はにかみ
愛情、嫉妬、はにかみ
清純、思いやり
ピンク内気、憧れ、はにかみ
ー(全体と同じ※)
憧れ、遠慮、恥ずかしがり屋
※黄色のシクラメンには花言葉がつけられていないため、全体の花言葉を使う

贈る際には気をつけて!

シクラメンはマイナスのイメージも持ち合わせているため、贈る際にふさわしくない場合があるかもしれません。

「別れ」を連想させる

ヨーロッパでは送別会にシクラメンが贈られ、「別れ」を連想させる花として知られている。そのため結婚式などのお祝いの際に贈られることはなく、海外の方に贈る場合は注意したほうがよい。

「火事」を連想させる

シクラメンは別名「篝火花(カガリビバナ)」と呼ばれていて、名の由来である赤いシクラメンの花姿が燃える炎を連想させ、火事のイメージにつながってしまうので新築祝いに贈ることは避けた方がよい。

「死」や「苦」を連想させる

シクラメンの名前の響きが「死」、「苦」のイメージにつながり、病院へのお見舞いなどには適さないとされている。また、シクラメンの赤い花色が「血」を連想させるとも言われている。お見舞いに鉢植えを贈ることそのものが「根付く」すなわち「寝付く」という言葉を連想させ、病気が長引くことを暗示させるため避けたほうがよい。

以上のように、シクラメンを贈る際には気を付けておいたほうがいい場合もあります。

trip air

...突然ですが、ちょっと気分転換などしてみませんか?

<番外編>ちょっと行った気になれるシリーズ ~ギリシャ編~

旅行へ行きたいけれどそうそう行けないし、気分だけでも味わいたい♪、そんな方へちょっとだけ旅行気分になれる番外編をお届けします。もちろん全然行けるよ、という方もぜひご覧ください。今回はシクラメンの原産地、地中海沿岸ある国々のうちの一つ、ギリシャです。

シクラメン(Cyclamen)の名前は、球根の丸い形や、花が咲き終わると花茎が円を描くように下がるところから、ギリシャ語で「円(circle)」を意味する”kuklos”に由来しているそうで、そこからギリシャを選びました。

Greece
ギリシャ(サントリーニ島)

ギリシャといえば、強い日差しに反射した真っ白な建物や神話の国、歴史的な建造物のイメージがあります。美しい島々や世界遺産など、多彩な観光地に世界中から観光客が多く訪れています。

パルテノン神殿

パルテノン神殿

ギリシャの首都アテネにある「アクロポリスの丘」の中心にあるパルテノン神殿は、紀元前438年に完成したドーリア式建築の神殿で、ペルシア戦争の勝利を記念して建築されたといわれている。敵の侵入を防ぐ要塞としての役割も果たし、アテネの守護神である女神アテネがまつられていた。神殿には46本の円柱があり、柱の中央部がややふくらんだ形状の「エンタシス」という技法が用いられている。1987年に世界遺産に登録された。

オリンピア

オリンピア

ペロポネソス半島の西部に位置する、ギリシャ神話の全能の神ゼウスを祀った神殿。オリンピック発祥の地とされている。ゼウスの妃であるヘラを祀った神殿、「ヘラ神殿」では現在もオリンピックの聖火が採火されている。「オリンピア考古学博物館」が併設されており、オリンピア遺跡の発掘品のコレクションが展示されている。1989年にユネスコの世界遺産に登録された。

メテオラ

メテオラ

メテオラはギリシャ北西部のテッサリア地方にある、奇岩群とその上に建つメテオラ修道院群の総称。ギリシャ語の「メテオロス(中空に浮かぶ)」に由来している。1988年に世界遺産のうち、文化遺産と自然遺産の両方の価値を兼ね備えた、世界でも数少ない複合遺産として登録された。奇岩群は6000万年前頃、海底に堆積した砂岩が隆起してできたといわれている。修道院は大メテオラ修道院(メガロ・メテオロン)やヴァルラアム修道院、ルサス修道院など6つの修道院がある。

サントリーニ島

サントリーニ島

エーゲ海に浮かぶ美しい島、サントリーニ島は断崖絶壁に広がる白壁の建物とブルードームの教会が印象的な、ギリシャで人気の観光地である。島の中心地フィラと夕日で有名なイアの2つのエリアがある。フィラには島の繁華街があり、古代遺跡や美しいビーチなど見どころもたくさんある。イアは「世界一美しい夕陽」を見られる街としても知られていて、特に「イアの古城(Oia Castle)」から見る夕日が一番美しいと言われ、夕暮れ時になると古城にたくさんの観光客が集まってくる。

ちょっと行った気になれるシリーズ ~ギリシャ編~」は以上です。

少しでも旅行気分を味わって頂けたら幸いです。

シクラメンは様々なイメージを持ち合わせていて贈答の際には注意が必要ですが、冬を彩る華やかさがあり、色とりどりの花が寒い季節に心を温めてくれます。クリスマスシーズンや年末年始などに向けてシクラメンを部屋に飾ってみるのも素敵ですね。