水仙の特徴と種類、花言葉は?

花図鑑
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独特な花の姿が印象的な水仙の特徴や種類、花言葉について紹介します。

特徴

科名ヒガンバナ
英語名Narcissus
生育サイクル年草
開花期11月~4月
白、黄、ピンク、オレンジ、複色
原産地地中海東部沿岸地域
おすすめの環境日当たりがよく、水はけのよい適度な保水性のある土壌を好む
その他の特徴花もちは5~7日ほどで、房咲きの品種であれば次々と開花するので10〜15日ほど
水仙には全草(球根、茎、葉、花)にアルカロイド(リコリン、タゼチン)、シュウ酸
カルシウムなどが含まれていて、特に球根の部分に多く、取り扱いには注意が必要
葉がニラに似ていて、誤って食べてしまう可能性があるので注意が必要
触れると皮膚炎を起こす場合があり、食べると発汗、嘔吐、頭痛などが生じることがある
園芸作業の際は手袋を着用したほうが安心
ペットを飼っている場合は、ペットも誤食しないよう注意する必要がある
別名は「雪中花(セッチュウカ)」、「雅客(ガカク)」などと呼ばれている
栽培のコツ庭植えの場合は、基本的に土が乾かないかぎり水やりは不要であるが、かなり乾燥している
場合は水やりをする
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをする
花が終わったあとは葉や茎が完全に枯れてから花茎のつけ根から剪定すると、球根が生長して
翌年に再び花を咲かせることができる

水仙の種類

水仙は古くから品種改良が続けられており、その種類は年々増加しています。英国王立園芸協会による分類法が世界的に主流で、原種および花形、花色、草姿などから各系統に分類されています。

ラッパズイセン

ラッパ状の副花冠(花弁の内側にある花冠状のもの)の長さが花弁と同じか、花弁より長いもので、1つの花茎に1つの花が咲く

rappazuisen
ラッパズイセン

大杯スイセン(タイハイスイセン)

ラッパ状の副花冠の長さが花被片(雄しべや雌しべの外側にある葉的な要素の集合名称)と同等以下、かつ1/3以上のもので、1つの花茎に1つの花が咲く

大杯スイセン

小杯スイセン(ショウハイスイセン)

副花冠の長さが花被片の1/3以下のもので、1つの花茎に1つの花が咲く

八重咲きスイセン

副花冠、雄しべ、雌しべが花弁化して八重咲きになったもので、1つの花茎に1つの花が咲く

yaezakisuisen
八重咲きスイセン

トリアンドルス系

花が下向きに咲き、花弁が反り返るのが特徴で、1つの花茎に2つかそれ以上の花が咲く

キクラミネウス系

花が下向きに咲き、副花冠は細長い筒状で「シクラメン」のように花弁が大きく反り返るのが特徴で、1つの花茎に1つの花が咲く

ジョンキル系

花に芳香があり、副花冠は短めで葉が非常に細く、鮮やかな黄色の花色で、1つの花茎に1~5つの花が咲く

房咲きスイセン系(タゼッタ系)

花に芳香があり、花被片が平らに開き、1つの花茎に3つ以上の花が咲く

fusazakisuisen
房咲きスイセン系

口紅ズイセン系(ポエティクス系)

花被片は白く、副花冠は短くて中央部は緑か黄色で、フチに紅色や濃い黄色が入る、1つの花茎に1つの花が咲く

kuchibenizuisen
口紅ズイセン系

ペチコートスイセン系(ブルボコディウム系)

花被片は横に開き、副花冠は漏斗状になっているのが特徴で、1つの花茎に1つの花が咲く

petticoatsuisen
ペチコートスイセン系

バタフライスイセン

副花冠が大きく発達し、1/3以上裂けているのが特徴

butterflysuisen
バタフライスイセン

その他のスイセン

上記の分類に当てはまらないもの

原種や野生種、自然交配種

原種名で区別されるもの

花言葉

全体の花言葉と花の色や種類ごとの花言葉があります。

全体自己愛、うぬぼれ、自尊心
尊敬、神秘的
私のもとへ帰って、もう一度愛してほしい
ピンク上品な
ラッパズイセン尊敬、報われぬ恋
クチベニズイセン素敵な装い、詩人の心

水仙は取り扱いには注意が必要ですが、種類の多さから「これも水仙なの?」といった意外性が楽しめる、さまざまな魅力を持ち合わせた花です。庭先や鉢植えで育ててみてはいかがでしょうか。