夏の代表的な花で、強い日差しのなか黄色い大輪の花を咲かせて元気を与えてくれる、ひまわりについて紹介します。
特徴
科名 | キク科 |
英語名 | Sunflower |
生育サイクル | 一年草 |
開花期 | 7月~9月 |
色 | 赤、白、黄、オレンジ、複色 |
原産地 | 北アメリカ |
おすすめの環境 | 日当たりと水はけのよい場所 発芽や生育するのに20度以上の高温を好む |
その他の特徴 | ひまわりは漢字で「向日葵」と書くとおり、花が太陽に向かって咲く性質に由来している ただし、花が常に太陽に向いて咲いているのではなく、花が咲く前の成長期に現れる特徴で、 開花してからは東に向いて咲くようになる 花弁のように見える部分は実は花弁ではなく、一枚一枚が「舌状花(ぜつじょうか)」という 一つの花で、内側の茶色い部分も複数の「筒状花(とうじょうか)」(後に種になる)という花で 形成されている 複数の舌状花と筒状花で一つの花を形成しているものを「頭状花序(とうじょうかじょ)」と いい、主にキク科の植物にみられる 観賞用以外にも、種を食用として収穫できる品種もある 別名は「日輪草(にちりんそう)」、「日向葵(ひゅうがあおい)」、「日車(ひぐるま)」などと 呼ばれている |
栽培のコツ | 庭植えの場合は、基本的に土が乾かないかぎり水やりは不要であるが、乾燥している場合は たっぷりと水やりをする 鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをして水が切れないように注意する |
花言葉
全体の花言葉と花の色や本数、大きさごとに花言葉があります。
全体 | 憧れ、情熱、あなただけを見つめる |
赤 | 悲哀 |
白 | ほどよき恋愛 |
黄 | 未来を見つめて |
オレンジ | 願望 |
本数ごとの花言葉です。
1本 | 一目惚れ |
3本 | 愛の告白 |
7本 | 秘かな愛 |
11本 | 最愛 |
99本 | 永遠の愛、ずっと一緒にいよう |
108本 | 結婚しよう |
999本 | 何度生まれ変わってもあなたを愛す |
大きさごとの花言葉です。
大輪のひまわり | 偽りの愛、偽りの金持ち |
小輪のひまわり | 高貴、愛慕 |
種類
ひまわりの種類は野生種で60種、園芸品種を加えると100種ほどがあり、大別すると「園芸用」、「食用」、「油糧用」の3種類に分けられます。それぞれ人気の品種をいくつか紹介します。
園芸用ひまわり
鑑賞目的で品種改良されたもので、販売されているひまわりのほとんどがこの種類に属している。八重咲きや珍しい色の花や小さめなサイズのものなど、特徴のあるひまわりが多い。
グッドスマイル
草丈は約45cm、花径は約15~16cmで小さい品種。花粉が出ないため、切り花に向いている。種をまいてから約50日で開花し、他のひまわりに比べて開花期間が長く、一年中育てられる。発芽して10日前後あたりに「摘心(芽の先端を摘み取る手入れ作業で、茎の生長を促す効果がある)」をすると、花がたくさん増えて華やかに形よくまとまる特徴がある。
食用ひまわり
栄養価が高く、健康に優れた効果がある、ひまわりの種を採取するために品種改良されたもの。園芸用ひまわりに比べて種が大きく、殻に白と黒の縞模様が入っている。ひまわりの種には幅広い種類の栄養分が含まれていて、アンチエイジングやダイエットにも効果がある。ハムスターなどの小動物のエサになったり、煎っておやつとして食べたりする。アメリカのメジャーリーガーが試合中の栄養補給に食べることもある。ただし、100gあたり約600kcalとカロリーが高めなので食べ過ぎには注意が必要。

ロシア
草丈は約200cm、花色は明るい黄色。直径約25cm~30cmの大きな花を一輪咲かせる。ロシアで多く栽培されていて、種子は食用になる。日本でも人気が高い品種で、よく見られる大型のひまわりはこの種類であることが多い。

タイタン
草丈は約300cm以上、花径は40cm以上。大型種の中でも、最大とされている品種の1つ。種もとても大きく、炒ったり塩ゆでにしたりして食べられる。
油糧用ひまわり
油を多く採るために品種改良されたもの。「ひまわり油」として販売されている。種は小粒で柄はなく真っ黒で殻ごと絞って油を採取する。食用ひまわりの種に比べて油分が多いのが特徴。リノール酸やオレイン酸という不飽和脂肪酸が含まれているため、血中コレステロールを減らして生活習慣病や高血圧、動脈硬化を予防する効果がある。「ひまわり油」は原材料の種子の品種により、「ハイリノール(高リノール酸)種」と「ハイオレイック(高オレイン酸)種」、「ミッドオレイック(中オレイン酸)種」に分けられていて、現在はリノール酸の配合量が少なく、オレイン酸が多く含まれる「ハイオレイック種」が主流になっている。
春りん蔵(はるりんぞう)
草丈は約200cm、種をまいてから約2か月半で開花する。茎は太く倒れにくい。従来の油糧用ひまわりの品種に比べてリノール酸が少なく、オレイン酸が多く含まれている特長があり、「ミッドオレイック種」に属している。
ひまわりには種類毎に様々な特徴があります。

ひまわりは荒れ地でも育ち丈夫なため、ガーデニング初心者向きと言われています。次の夏に向けて、元気いっぱい!な印象をもつひまわりの栽培に挑戦してみてはいかがでしょうか。