コキアは、こんもりとした丸い草姿が特徴的で、広大な土地に整然と並ぶと、幻想的な美しい風景になります。
そんなコキアの特徴や花言葉、魅力などについて紹介します。
特徴
科名 | ヒユ科 |
英語名 | Summer cypress |
生育サイクル | 一年草 |
開花期 | 8月~9月 |
色 | 緑 |
原産地 | アジア、南ヨーロッパ |
おすすめの環境 | 日当たりと水はけの良い場所 |
その他の特徴 | 現在、コキアはバッシア属に分類されているが、以前はコキア属だったため、その名で 呼ばれている 花は8月頃に咲くがあまり目立たないことから、草姿を楽しむことが多く、見頃は6~11月 頃で、特に10~11月は美しい紅葉が楽しめる 枯れた枝は、ほうきの材料として利用されてきた 別名は、「ホウキグサ」、「ホウキギ」、「スコーピア」などと呼ばれている |
栽培のコツ | 庭植えは、降雨のみで、ほとんど水やりの必要はない 鉢植えは、土の表面が乾いてきたらたっぷりと水やりをする、特に乾燥しやすい夏場は 朝夕の2回水やりを行うとよい 移植を嫌うため、植え替える際は根を傷つけないよう充分に注意して行う 根が傷つくと枯れることもあるため、なるべく移植せずに育てたい場所に直に種をまいた ほうがよい 種をまく時期は4~6月頃で、間隔は30~50cmほどあるとよく育つ 種は15℃前後で発芽する 発芽に光が必要なため、種は深く埋めずに少し土をかける程度にしてまくとよい 自然に丸く育つため特に剪定は必要ないが、形が崩れた時には剪定して整えるとよい |

花言葉
花言葉は、「夫婦円満」、「恵まれた生活」、「あなたに全て打ち明けます」です。

種類
コキアの代表的な品種を紹介します。
ハナホウキギ(トリコフィラ)
アジア原産の観賞用の品種で、「コキア」の名で出回っている。草丈は約60~90cm。花はとても小さくて目立たない。秋になると美しく紅葉する。
アカプルコ・シルバー
オーストラリア原産の品種。草丈は40~50cmほど。斑入りの葉が特徴。鉢やコンテナの寄せ植えに利用されることが多い。
畑のキャビア
秋田の名産品である「とんぶり」は、コキアの果実を加工して作られたもので、プチプチとした食感から「畑のキャビア」と言われています。
コキアは、平安時代に中国から伝わり、江戸時代にはホウキの原料として国内で広く栽培されていましたが、飢饉が起こった際に食糧不足を解消するため、秋田県比内地方で食用に加工されるようになったのがはじまりといわれています。
とんぶりの原料であるコキアの果実は、10~11月頃に収穫されます。収穫後は天日干しや乾燥機で実を乾燥させて、乾燥した実を茹でてふっくらさせてから外皮を取り除き、水切りをして、とんぶりが出来上がります。
とんぶりには、βカロテンや食物繊維などの栄養素が豊富に含まれています。

コキアは観賞用、または食用として、それぞれの魅力を持ち合わせています。

コキアには、季節と共に変化する色合いや、手間暇かけて作られるプチプチした食感など様々な魅力があります。
コキアの広がる風景を堪能したくなったら、各地にある名所に出かけてみてはいかがでしょうか。
実際にコキアを育てて観察してみるのも楽しいですね。